私は精神科病院で精神保健福祉士として、地域移行支援や地域定着支援を中心に業務をしてきました。たくさんの方の支援に関わらせて頂く中で、精神疾患の発症と入院の長期化、地域移行・地域定着支援の困難さと発達障がいの関係性を考えるようになりました。

発達の特性により、学校や就労、人間関係などさまざまな場面において、生活のしづらさを感じ、ストレスを抱えている方は少ないと思います。そのストレスが精神疾患の発症とも大きく関係し、医療機関での治療が必要になるケースは少なくはありません。

小学生や中学生、高校生の不登校や引きこもりなども、発達障がいの二次的問題として重要な課題になっています。また、発達の特性による影響もあり、近年では精神疾患の発症時期が低年齢化している現状があり、進学や就職などの進路にも大きな影響を与えています。

精神科病院で長期入院されている方への地域移行支援や地域定着支援、新たに入院される方への早期社会復帰支援は国策であり、重要な課題であることを理解していましたが、幼少期からの療育により、二次的問題や二次障害を防止または軽減することにより、一人でも多くの人が生まれ育ったこの地域で自分らしく生きていけるよう支援していきたいと思うようになりました。

障がいの有無に関わらず、この時代に生を受けたこと、この地域で育ってきたこと、子供らを育てていくことに、ときには辛いこともありますが幸せを感じられる地域であってほしい、そんな地域を創りたいと決意し会社の設立をいたしました。

これからも地域の皆さまのご指導・ご鞭撻を賜りながら、皆さまと一緒に未来に向けて歩んでいきたいと思います。